臨川選書

 

<臨川選書1>
大和岩雄著
天武天皇出生の謎

■四六判・並製・258頁・カバー付
※現在品切
ISBN4-653-02585-1

 天武天皇は天智天皇の弟か兄か――従来、定説となっている“実弟”説に対し、『日本書紀』の子細な検討によって異を唱え、その出生の謎の解明に挑む力作。弟の天武が兄の天智よりも年長になること、兄の娘を4人も妃にしている矛盾をつき、書紀編者の藤原不比等らの意図的な創作の根拠を浮き彫りにする。

<臨川選書2>
森 郁夫著
瓦と古代寺院

■四六判・並製・222頁・口絵1点・カバー付
定価1,617円(本体価格1,540円)
ISBN4-653-02583-5

 古代寺院の発掘において、出土遺物の大部分を占める瓦。その瓦を資料として用い、古代史復元を試みる画期的な書。多彩な文様や製作技術の詳細な観察から寺院間相互の関係を明らかにし、飛鳥寺・法隆寺若草伽藍をはじめとした古代寺院成立の背景や、古代文献との接点を探る鋭い考察を展開する。

<臨川選書3>
森 郁夫著
続・瓦と古代寺院

■四六判・並製・216頁・口絵1点・カバー付
定価1,617円(本体価格1,540円)
ISBN4-653-02584-3

 わが国最初の寺造りは、飛鳥朝廷の構成員であった大和の豪族層によって、強力に推し進められた。その遺跡から出土する厖大な量の瓦から、豊浦寺・山田寺、帰化人の手になる坂田寺・檜隈寺、平城京の興福寺・西大寺等の古代寺院成立のみならず、瓦を媒介とした各豪族間のつながりまで、その解明を試みる。

<臨川選書4>
大和岩雄著
古事記と天武天皇の謎

■四六判・並製・254頁・カバー付
※現在品切
ISBN4-653-02591-6

 太安萬侶の墓誌発見で再燃した『古事記』偽書説に対し、賀茂真淵など近世以降の偽書説の紹介、天武天皇や新羅との関連を踏まえて、独自の見解を展開する注目の書。この『古事記』成立の背景のほか、壬申の乱や天武天皇の出自の謎など、古代史をとりまく諸問題に、鋭い視点と精緻な考証をもって挑む。

<臨川選書6>
泉森 皎・河上邦彦・伊藤勇輔著
大和の古墳を語る

■四六判・並製・330頁・カバー付
※現在品切
ISBN4-653-02593-2

 大和地方は常に考古学界の注目を集める古墳の宝庫。藤ノ木古墳をはじめ一般に知られていない古墳も含め総110余基を選び、外観写真や略地図を混じえてその成立から発掘成果までを解説する。更に古墳の発生から終末までの展開を追った総説、古墳の手引き、編年表を付した考古学愛好者必携の“古墳ガイドブック”。

<臨川選書7>
泉森 皎・伊藤勇輔著
遺物が語る 大和の古墳時代

■四六判・並製・266頁・カバー付
定価1,617円(本体価格1,540円)
ISBN4-653-02592-4

 藤ノ木古墳の冠・飾履などを含む大和地方の古墳から出土した遺物を、種類別122項目に亘って総覧する待望の書。遺物は更に用途によって埴輪、生活用具、服飾、武器・武具・馬具・葬送品に分類され、様々な角度から古墳時代の生活を浮き彫りにするとともに、付された重要遺物の写真は古代の美と雰囲気を十分に伝える。

<臨川選書8>
逵 日出典著
神仏習合

■四六判・並製・224頁・口絵2点・カバー付
定価1,575円(本体価格1,500円)
ISBN4-653-02528-2

 仏教を崇拝し同時に神社に詣でるというわが国特有の宗教意識を歴史学者の眼でとらえ、神仏を習合させた歴史とその背景を解明、現在もなお神と仏とが分離しない日本人の心を探る。寺院でのエピソードや、数々の貴重な写真を混じえながら、発生事情とその発展をわかりやすく説明した興味深い一冊。

<臨川選書9>
森 郁夫著
東大寺の瓦工

■四六判・並製・200頁・図版多数・カバー付
※現在品切
ISBN4-653-02760-9

 東大寺特有の瓦を紹介。製作過程、造瓦所等、瓦作りの全貌を解明するに留まらず、1200年もの長い間、雨、風、雪、嵐から堂を守ってきた東大寺の瓦作りに携わった人々、実忠和尚・葛井連根道等の実像に迫り、知られざる瓦作りの職人史に焦点をあてる。当時の瓦工たちの技術と労苦を描く画期的な書。

<臨川選書10>
中村修也著
秦氏とカモ氏
−平安京以前の京都−

■四六判・並製・220頁・図版44枚・カバー付
定価2,100円(本体価格2,000円)
ISBN4-653-02885-0

 京都は平安京ができるまでは山背国という地方国にすぎなかった。しかしその山背国を営々と開拓する人々がいた。秦氏やカモ氏達である。彼等についてはその氏族名のみ有名となり、その実態は不明な点が多かった。本書は従来あまり使われなかった史料を駆使し、古代氏族を土着と開発という視点から捉え直し、両者の実態に迫る。

<臨川選書11>
クーマン著/船越昭生監修・長谷川孝治訳
近代地図帳の誕生
A・オルテリウスと『世界の舞台』の歴史 

■四六判・並製・171頁・口絵5点・図版多数
定価2,415円(本体価格2,300円)
ISBN4-653-03304-8

 地図学の分野で数々の貴重な業績をあげているオランダの学者C・クーマンの著作の翻訳。地図学の父と呼ばれるA・オルテリウス(1527〜98)の伝記と、大航海時代の成果を結実させた彼の手による史上初の近代地図帳『世界の舞台』の内容と発展について詳説する大変興味深い書。著者による日本語版序文、訳者による人名索引付。

<臨川選書12>
宇佐美 斉著
フランス詩 道しるべ

■四六判・並製・224頁・図版9点・カバー付
定価2,205円(本体価格2,100円)
ISBN4-653-03307-2

フランス詩についてのエッセイ集。第1部では広く詩歌の起源(呪術としてのうた)から説き起こし、韻文から散文への詩のことばの変遷を、シュルレアリスムの「イメージの詩学」に至るまで、比較文学的視点も交えて綴る。第2部は7人の詩人について原詩を豊富に引用しながら語り、前世紀前半から戦後に至るフランス詩の流れを辿る。

<臨川選書13>
飯田道夫著
サルタヒコ考
−猿田彦信仰の展開−

■四六判・並製・230頁・カバー付
定価2,205円(本体価格2,100円)
ISBN4-653-03484-2

 記紀神話において「道ひらき」の神として知られる猿田彦神は、庚申・道祖神・サエノカミなど数多くの異称を持つ神として民間でひろく信仰されている神でもある。天狗面・鼻高としても有名な猿田彦神について、その実像を探り、信仰の形成を独自の視点で説き明かす。

<臨川選書14>
小林丈広著
明治維新と京都
−公家社会の解体−

■四六判・並製・210頁・図版47点・カバー付
定価2,415円(本体価格2,300円)
ISBN4-653-03497-4

  明治維新によって、千年以上続いた「都」としての地位から一転「一都市」へと転落した京都は、旧来からのあらゆる特権の剥奪や身分集団の解体に直面する。本書は主に「公家社会」「官家士族」といった世界に焦点を当て、いわば無名の人物たちが、この時代いかに行動したかを通して、都市復興を目指した当時の京都の実像に迫る。

<臨川選書15>
柏倉康夫 訳・著 
マラルメの「大鴉」
−エドガー・A・ポーの
 豪華詩集が生れるまで−

■四六判・並製・242頁・口絵2点・カバー付 
定価2,310円(本体価格 2,200円)
ISBN4-653-03560-1

 エドガー・A・ポーに心酔し、その詩学から絶大な影響を受けたマラルメ。ポーの詩の仏訳出版という彼の長年の野心が初めて実現したのが、E.マネ画の豪華版『大鴉』の出版だった。19世紀フランスの豪華本出版史上にその名を残す版元R. レスクリードの未刊の書簡を基に、『大鴉』出版にまつわる興味深いエピソードが初めて明かされる。

<臨川選書16>
飯田道夫著
田楽考
−田楽舞の源流− 

■ 四六判・並製・236頁・カバー付
定価2,415円(本体価格2,300円)
ISBN4-653-03633-0

  民俗芸能のひとつで、豊年予祝といわれる「田楽」の端緒から現在までを独自の見解で説き明かす。田楽は実は辟邪の呪法だったとするテーマのもと、歴史上の大事件「永長大田楽」から筆をおこし、田楽にまつわる様々なキーワードを解くことによって本題に迫る。

<臨川選書17>
柏木隆雄著
イメージの狩人
−評伝ジュール・ルナール−

■四六判・並製・250頁・カバー付
定価2,625円(本体価格2,500円)

ISBN4-653-03635-7

  日記や書簡からの引用を縦横におりまぜて生涯を辿りながら、その時々に生み出された作品を取り上げ、時には原文を引いて文体の面白さも味わう。『にんじん』の冒頭章「にわとり」の持つ意味は?多くの友人を持つ現実と裏腹に友人との訣別を作中に記す心情とは?等、ルナール独特の人間性とその作品についての魅力溢れる指摘に満ちた新しいジュール・ルナール評伝。

<臨川選書18>
池内 敏著
「唐人殺し」の世界
−近世民衆の朝鮮認識−

■四六判・並製・200頁・カバー付 
定価2,100円(本体価格2,000円)

ISBN4-653-03636-5

  明和元年(1764)、大坂で対馬藩士による朝鮮通信使殺害事件が起きた。この事件は武士階級のみならず、一般民衆にも関心を呼び、これに材をとった文芸作品が流布し、上演された。18世紀後半の日本と朝鮮の相互認識の興味深い素材として注目されてきたこの事件を脚色した文芸作品に着目、脚色・変形・誇張の意味合いを分析し、近世日本民衆の対外観、対朝鮮観を分析する。

<臨川選書19>
山崎達雄著
洛中塵捨場今昔
らくちゅうちりすてばいまむかし

■四六判・並製・220頁・カバー付
定価2,625円(本体価格2,500円)

ISBN4-653-03548-2

 都市として有数の歴史を誇る京都では、すでに江戸時代からごみ処理が都市問題として浮上していた。
 京都のごみ問題に携わってきた著者が、江戸時代の塵捨場、明治維新とごみのリサイクル、近代的な焼却炉の建設など、ごみとその処理をめぐる人々の活動を綴る。新しい視点で解き明かす、知られざる京都の近現代史。

<臨川選書20>
所 功著
菅原道真の実像

■四六判・並製・244頁・カバー付
定価2,100円(本体価格2,000円)
ISBN4-653-03757-4

 早くから「文道の祖・詩境の主」と敬われ、今なお「天神さま」と仰がれる菅原道真を、平安宮廷の代表的な文人官吏として実証的に描き出す。「天神信仰」対象としての「伝説」道真ではなく、歴史上でいかに生きた人物か、関係史料を基に解き明かす。参考資料として学説史・年表・系図などを付す。
 

<臨川選書21>
松本 昭著
増補 日本のミイラ仏

■四六判・並製・250頁・カバー付
定価2,100円(本体価格2,000円)
ISBN4-653-03805-8

 

  人間が肉身のまま仏になる即身仏――霊山・出羽三山に数多く残る即身仏の調査をもとに、日本のミイラ仏研究の足跡を記した書。即身成仏の真髄を語る秀快上人の調査をはじめ、今まで神秘に包まれていたミイラ仏の謎に迫り、その思想的な背景を探る。
 

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<臨川選書22>
関沢まゆみ著
隠居と定年

■四六判・並製・204頁・カバー付
定価2,415円(本体価格2,300円)
ISBN4-653-03915-1

  高齢化社会を迎えた今日、定年後の生き方は大きな社会的関心事である。温故知新の学問である民俗学の立場から、伝統的村落社会に残る隠居の慣習や、都市部・海外にも目を向け、豊かな老いのあり方のヒントを探る。
人は自らの老いや死を自覚したとき、新たな生き方を見出す。


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<臨川選書23>
宮川禎一著
龍馬を読む愉しさ
―再発見の手紙が語ること ―

■四六判・並製・220頁・カバー付
定価2,100円(本体価格2,000円)
ISBN4-653-03918-6

  坂本龍馬が家族や知人にあてた手紙には「幕末の英雄」というイメージにとどまらない人間的魅力が溢れている。京都国立博物館で龍馬関係資料を担当する学芸員が近年発見された書簡類をもとに新たな観点から龍馬像を再構築。話題となった龍馬の妻「おりょう」の写真問題にも踏み込んだ見解を示す愛好家必見の書。

<臨川選書24>
山下道代著
伊勢集の風景

■四六判・並製・260頁・カバー付
定価2,625円(本体価格2530円)
ISBN4-653-03919-4

 王朝の女流歌人・伊勢の家集にまつわる様々な風景を深い学識に支えられた簡潔ながらドラマティックな文章で綴る。和歌の妙をときほぐし、伊勢の知られざるエピソードを紹介。伊勢の造語、周辺人物、当時の生活・風俗・社会、後代の受容など多種多様な角度から 『伊勢集』に迫る。

<臨川選書25>
山本光正著
江戸見物と東京観光

■四六判・並製・224頁・カバー付
定価2,415円(本体価格2,300円)
ISBN4-653-03953-4
 

 東(旧来の江戸)から西(京王線・中央線沿線の「武蔵野」)へ、時代と共に変貌する行楽地、何度もの被災から蘇り、江戸城から六本木ヒルズまで新たな観光資源を生産し続ける巨大観光都市の魅力とは。近世旅日記の江戸見物と近代東京の観光案内書を手がかりに、観光地としての「江戸・東京」の特徴をあぶりだす。

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