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臨川書店 会社案内

〈T〉業種の誇り
〈U〉各部課の業務内容
 (1)仕入部 ―洋書仕入・資料開発/和書(日本書)の仕入
 (2)出版部
 (3)MR課 ―顧客管理と情報収集および広告と宣伝
 (4)営業部
 (5)総務部
〈III〉  どのような『人材』を求めているか


T〉 業種の誇り ―書物を愛する人に―

 「書物」は絵画や骨董などと違って原則として鑑賞用のものではなく、騰貴を期待するものでもありません。研究や実用、或いは教養を高める知識源であります。
 それだけに学問の進展や学界の動向をよく把握し、出版物の企画や古書の仕入を行うという、むずかしさがあります。
 「書物」とは「本」の総括的な呼称で、私達の扱う「本」は主として学術専門書であることから、むしろ『書籍』と呼ぶべきかも知れません。俗に古本(ふるほん)と呼ばれているものは一般的に定価に基づいて割安に売られているもの、例えば教養書や小説、文芸書、或いは文庫本などを指し、専門書で既に絶版となっているものを大まかに「古書」と呼び、『書籍』とは江戸期以前から刊行されたいわゆる「古典籍」をも含めたものを指しています。特に定義はありませんが、私達業界ではそのような理解をしています。
 したがって『書籍』を扱うということは、その一つひとつの価値を知らなくては仕入をすることも出来ないわけです。16世紀以来、或いは室町末期以来、西欧や日本で出版された書物は、正に無限大といえるほどの量でしょう。我々は生涯かかってもその中のほんの一片、氷山の一角に触れる程度の僅々たるものです。それでも世界の名著の初版本や、1点で数百万、数千万とする稀覯(きこう)本、あるいは平安、鎌倉、室町期の古写本や古筆切、さらには近代文豪などの草稿類を手にした時の喜びは忘れられないものです。
 また出版物においても、我々が企画し、我々の手によって製作した本が、学界や読者に歓迎され、予想以上に売れた時など、ほんとうに嬉しいものです。
 仕入をするにしろ、作りだすにしろ、精魂を込めてこそ初めて仕事をしたという充実感が漲ります。その根底にはやはり本が好きであることが基本的な条件といえるでしょう。

U〉 各部課の業務内容

(1)仕入部 ―洋書仕入・資料開発/和書(日本書)の仕入

 洋書の仕入(買付け)商品の主力は古書です。得意先の要望で新刊書の輸入もあります。古書の海外仕入先はフランス、スイス、ベルギー、イギリス、ドイツ、アメリカが主で、国内では個人の先生方、或いは古書市場、同業などです。
 海外からの仕入は各国の古書店から発行される古書目録によって注文する方法、現地へ出張して買付ける方法、そして、各国で不定期に行われるオークションに出張参加、或いは通信で入札によって仕入れる方法があります。
 仕入(買付け)には前文で記したように、本に対する知識や経験に基づいて、それぞれに付けられた価格の適性を検討し、且つ、当社のお客様(先生方や学術機関)の必要性或いは購買力などを考慮して選書し、注文します。
 知識に基づくと言っても当然限度があります。初めて扱うものも無数にあります。この場合、その種の文献や資料を調べて価値を判断します。
 幸い私達のお客様は専門学者です。我々で判断のつかない専門書は、その専門の先生方にお教え頂いて仕入れるケースも多々あります。
 このようにして海外から仕入れる本は国際宅急便やエアメールで送本されてきます。便や国によって差はありますが、3日からほぼ1ヶ月で到着します。着本後は直ちに検品をし、仕入記帳やストックデータベースに入力して定価(販売価格)を定めます。このように整理された本は資料開発室に回されます。
 資料開発室の主たる業務は優品を仕入れるための資料調査や、入荷した商品を販売目録に掲載するため、原稿を作ります。その本の分類をはじめ、著者、書名、刊年、発行地、本の状態、特徴はもとより、簡単な解説など、 原文とともに日本語訳を付します。これらを200点、300点とまとめて、新着洋古書(販売)目録に掲載し、“Rinsen Book News”を発行します。この販売カタログは全国の顧客、学術機関にダイレクトメールされ、営業部門を大きく支援します。
 資料開発ではその他洋書の在庫管理も行っています。営業担当者から(ひいてはお客様から)要望のある商品を選択して提供する仕事、或いは在庫品から自主的に選んでその専門の先生方にお目にかける―これを見計い(みはからい)品と呼んでいますが、営業と直結した重要な部門です。
 洋書仕入課では販売までの諸々の事務作業が仕事の主力となります。つまり海外への通信事務をはじめ、インターネットを利用した調査、電話やバイヤーの応対、洋書に対する基本的知識に基づいての整理作業などです。これらの作業には英語またはフランス語の語学力を要します。
 本に接することが好きで、しかも語学の得意な人には最適の職業といえるでしょう。
 次に海外からの仕入だけでなく、国内での仕入も発生します。仕入先は主に学者で、故人となられた先生のご遺族などから払下げられるケースが多いようです。これには洋書のみならず、日本書も含みます。日本の古書は専門書であっても、古くは鎌倉や室町時代の古い写本から現代の刊行物まで、洋古書と同じく多種多様です。
 一概に言えませんが、やはり古い刊年のものほど希少価値も伴って高価なものが多く、国内の市場では大変な盛況をよんでいます。この日本の古書については、当社の出版物に深く関連がありますので、出版部門の項も参照して下さい。


(2)出版部

 当社の出版物は大きく分けて3つの形態があります。
@)新刊書
 いうまでもなく、新しく執筆された、或いはデータによる原稿に基づいて活字化し組版を行なって、本として出版するものです。
A)復刻版(複製版)
 「復刻」とは本来木版本をもとのと同じように彫って刊行することを意味しますが、今日では一般に本の複製を指します。英語ではReprint又はFacsimileにあたりますが、厳密にはリプリントとファクシミルとは多少異なります。復刻版を刊行する意義は凡ね次のような理由から成り立ちます。
a)既に絶版となっていて、容易に入手できない内外の書物。
b)その内容が学術的、資料的に価値が高く、研究者からの要望が強いもの。
c)稀に市場に出ても手の届かない価格となっているもの。
などが対象になります。
B)マイクロフィルム版/CD版・DVD版(電子出版物)
 非常に量の多い既刊物、例えば何十年と続刊されている報告書や、学術雑誌、或いはコレクションなどは本の形態で出版すると膨大な冊数になり、価格も大変な高額になり、ひいては学術機関も(予算的に)購入できない、といった資料類は、35mmのマイクロフィルム(ネガ)にひとコマ2頁の割で撮影し、これをポヂに反転して、リールに収め、マイクロフィルム版として販売します。現在ほとんどの大学図書館はマイクロリーダーという器具が備えられていますし、古い新聞や雑誌などもマイクロ化されている書物はこのリーダーによって読みとることができます。このマイクロフィルムの製作費は本を製作するコストの凡そ4分の1位と考えられます。更に近年ではCD版やDVD版などのいわゆる電子出版物が大いに普及してきました。MFより更に量も少なく、画像は美しく、検索機能も充実できることから急速に需用が増えつつあります。

 編集・製作

 編集とは諸種の材料を集め、書物、雑誌・新聞の形にまとめることを指します。当社は「書物」を対象とします。諸種の材料とは新刊と復刻とでは本質的に異なります。新刊の場合は、まず著者の原稿が主体です。それに写真や図版類が付くものもあります。復刻では底本となる原本が前記の原稿にあたります。
 この復刻版の場合、原本を入手すれば、以下の順序を経て製作担当者に回ります。
 体裁・装幀を決定する→用紙を定める→表紙のクロスやケースの材料を決める→発行部数を決定する→製作コストを算出する→広告宣伝の方法を検討する→定価を決定する→刊行期日を決定する
 新刊書の場合、定められた判型(体裁)に基づいて、活字のポイント(級数)を決め、割り付けを行い、原稿の手入れ(もろもろの指定)をして印刷所に入稿します。印刷所から初校用のゲラ刷りが出ると著者による校正が行われます。この間、内校(うちこう)として編集部でも校正を行います。これは文字の校正と同時に組版の状態なども適当であるかどうか検討します。出版物によっては三校、四校と校正を重ね、校了となってから印刷所(外注)で印刷を行って製本所に廻ります。一方、ツカ見本(完成品と同一の体裁)によってケースが製凾所で作られており、そのケースに収められて新刊書の完成ということになります。
 ただし、近年は、著者による「手書き原稿」は例外を除きほとんどがパソコンによって入力されたデータ原稿で、これを編集者が組版(頁の組み立て)の指定を行なって印刷会社にデータ入稿します。以下校正作業等の手順は前述とほぼ同じとなります。
 このような編集作業等と前後して、出版社は著者や編者と「出版契約書」を取り交します。重版や復刻の場合、著者が物故されておれば遺族と契約することになります。今の著作権法では著者が「死後50年」を経過するまでは権利が存続することに定められています。


(3) MR課 ―顧客管理と情報収集および広告と宣伝

 
当社の扱う商品は出版・古書ともに専門的な性格が強く、販売方法は一般の書籍とはやや異なります。したがって販売に不可欠な市場調査と宣伝もターゲットを絞り効果的に行う必要があります。
 MR(情報管理)課は販売に関する情報を収集・管理・提供する部門です。扱う情報は大きく分けて「顧客(マーケット)に関する情報」と、顧客に向けて発信する「商品に関する情報」の二つです。

i) 情報収集
 
例えば中世史を扱った研究書であれば、中世やその周辺の歴史を専攻する研究者や学術機関が主たる販売対象となります。ダイレクト・メールや専門誌への広告を行うには商品に適したマーケットを把握しなくてはなりません。顧客の情報を管理し、適切な対象に確実に商品情報を届けるのがMR課の業務です。
  学術的な分野であっても市場の動向は日々変化します。情報の収集力・分析力が要求される部門です。
  なお、収集した情報はMR課からエンドユーザーへの販売だけではなく、外商営業にも役立てられます。
ii)情報発信
 
商品情報を提供するためのツールを作成するのもMR課です。
  出版物の販売にはその内容を紹介する内容見本やチラシ、目録が欠かせません。内容見本は大判のパンフレットで、主として全集・叢書・大型商品の各書目ごとに製作され、内容の解説や推薦文、写真を掲載したものです。
  これらの企画から宣伝誌のデザイン、その製作に至るまでの全てがMR課の業務となります。
  自社サイトを含むインターネットを通じた情報発信や、新聞・雑誌など各種媒体における広告宣伝も行います。
  いずれも出版部・営業部と連携し、時宜を得た活動を行うことが必要となります。

  当社の営業形態や商品構成からみて、宣伝・広告の必要性は出版や営業の部で述べていますが、これをダイレクト・メールで案内するため、郵送先(顧客)の選定は大変重要な業務のひとつです。永年の顧客、或いは新規開拓のための顧客など、宣伝をしたい商品の種類によって送付先が異なりますから、これらの顧客管理は原則的にコンピュータに入力されて大切にそして厳重に保管されます。申すまでもなく、今日個人情報の保護は立法されていますから、我々は当然、当社の新刊情報や、古書籍の在庫販売目録などのご案内以外の目的でお客様にDMすることはありません。



(4) 営業部

a)
販売(外商)
まず一般的に「営業部」と聞くと販売員(セールスマン)であり、売上のノルマがあり、新規顧客を開拓し、長時間の労働を強いられる――という先入観をもつ人が多いと思います。特にセールスマンを軸とする業種は、一人一人の成果が直接会社の業績に反映することもあって、企業間の激しい競争に勝つためには、それだけの努力が必要であることは事実です。
営業部はどこの会社であっても、お客様に接する機会が最も多い職種であり、当然営業部員の応対はその会社の姿勢としてみられがちなものです。それだけに重要なセクションであり、ポストでもあります。この点では当社も同じですが、商品の質や構成からみて、いわゆる一般のセールスマンとは大きく異なっています。
当社の営業部は本社営業部と東京支店の2部署に分かれ、本社は名古屋以西及び海外を、東京支店は静岡以東の地域を分担し、全国に分散する学術機関(大学・研究所)及び公私機関(博物館・美術館・公私図書館)を直接の得意先として、更に海外(主としてアメリカの学術機関)へも本・支店が協力して販売の促進と市場の拡張に努力しています。

b) 出版物の販売
 
当社の出版物は二つのルートで販売しています。つまり極めて学術的な書籍はエンドユーザーに直接(DMなどで)宣伝、或いは(特に高額なものは)営業外商によって学術機関等へも販売します。次に一般読者に向く出版物は、取次店を通じ全国の主要な新刊書店に委託をして店頭で販売をしてもらいます。この流通を図表しますと以下になります。


  これは宣伝による受注と納品のルートです。一方、営業(外商)は、分担するエリアのこれらの得意先を廻り、側面から販売の促進をうながします。主に実物の見本を持ち、その商品の販売対象となる研究者の研究機関を訪問します。そこで先生や、図書館の実務者と会ってその商品の販促のみならず、蒐書方針や、購入に関する様々な情報を得て、次の販売対策や、出版企画の下地をも作るわけです。もとより、新刊書の販売にとどまらず、既刊の在庫品も積極的に売り込むことも行なっています。
  小社の出版物(特に学術専門書等)の発行部数は極めて少なく、一書目平均300部から500部といったものもあります(一般書は1200から1500部)。しかし、単価(定価)は一般の出版社と比較して高額品が多く、例えば10巻揃で12万円とか、30巻一組で40万円とか、1冊平均が1万円前後という価格です。つまり学術専門書は販売対象となる顧客数が非常に限られるため、自ずから発行部数が少なく、ひいては単価が高くなるということです。
  通常「出版社」というものは、発行する書物の全てを流通機構(取次店)に流します(仮納品です)。取次店は、その本の販売に適した全国の小売書店へ機械的に配送します。といっても全国には数万軒の小売書店があり、例えば発行部数が2,000部のものであれば全て書店に配れませんから、その本の内容が、どこの書店に適しているかをコンピュータで算出し、配給するわけです。したがって販売力のある各都市の主要書店には、それなりの商品が揃っているということも云えます。一方、通俗的な小説や教養書、語学参考書或いは文庫本などは発行部数も非常に多いため、全国津々浦々の書店にも並べられているわけです。
これらの商品はすべて流通取次店からの委託商品で3ヶ月、または6ヶ月後に取次店が出版社に売れ部数に応じた清算を行ないます。小売店は委託された本は売れればスリップによって同一書を補充していく仕組みとなっています。
  極論を云えば、2,000部を発行し、取次店経由で委託を受けた小売店(の売った合計)が200部であれば、6ヶ月後に1,800部が出版社に返品され出版社は大きな赤字を作ることになります。これが度重なり、出版社に資力が伴わないと倒産という結果にもつながります。しかし当社は学術機関を中心とする大きな販売マーケットを持ち、顧客である先生方や図書館に直接営業マンが訪問して受注できる体制も持っています。
  そういった意味でも自動車や機械器具などの物品を販売するセールスマンとは性格が異なるわけです。
  しかし、企業である以上、年度毎の利益目標、仕入目標、生産目標や売上目標は当然設定されていますから、営業の各部課へも具体的な目標額が示されます。各部課長はそれに基づいた月間計画を立て、販売対策を講じ、目標達成のための会議が月例で行なわれています。これが営業会議です。
  営業マンは主として外商ですから、帰社後、毎日の営業報告を上司に行い、必要な指示を受けます。この報告は非常に重要で、会社にとっては販売の指針となるものですから、正確なもので且つ、自己の意見をさしはさまないものであることが大切です。

c) 和・洋古書の販売
 
仕入部で輸入された洋古書、或いは国内で仕入された和古書(日本の古書)は整理してBook Newsや販売目録に載せ、全国の学術機関や、顧客にダイレクトメールによって受注する、という通信販売が主力です。出版物のように取次店を経由して販売することは古書に限ってはありません。全て注文者と直接の取引となります。したがって、受注した商品は営業マンのエリアの学術機関であれば、納品に行くことがあります。その場合を利用して、関連書を見計らいで持参し、売込むことも行ないます。高額書などは入荷した時点で、その向きのお客様へご案内をする場合もしばしばあります。むしろ外商セールスの和・洋古書の販売主力はそこにあります。それには日頃図書館や研究室、或いは個人顧客との接触が非常に大切で、まず自分を売り込む、そして情報をつかむことから始まります。これは、出版物の販売も同様ですし、商品と販売先が異なる以外、販売の姿勢や条件には変りはありません。

d) 営業事務
 
主として女性の職場ですが、販売員のアシスタント、或いはアドバイザーとしてのデスクワークです。各部課の営業に関連ある事務作業を受持つかたわら、日中お客様からの注文や用件の電話応対にも営業マンとして積極的な応答を望んでいます。電話での会話は相手の顔色が分からないだけに非常に重要です。その応対の姿勢によって顧客を増やすこともできる反面、失うことさえあります。お客様からの用件は営業担当者に連絡ノートで報告し、必要に応じて口頭で補足します。慣れるにしたがって自分で答えることもできます。外にあっては営業担当男子ですが、内にあっては営業アシスタントの女性が相互に協力して目標を達成する努力が必要なわけです。アドバイザーとは、これら電話などによる情報を的確に担当者に報告するかたわら、先方が必要とする書物を次回に持参できるよう、準備をしておくことも営業事務が行ないます。したがって、パソコンは必備の事務機となります。
  更に売上や入金などの事務処理は各自がコンピュータに入力し、全社的には総務部門が各部門の集計を行います。多種多様な書物や、高額書を扱うだけにあらゆる注意力とテキパキと処理できる迅速性が要求されます。


(5) 総務部

a) 総務・経理
 
企業にとって総務とは、会社を運営するにあたって、事務の総括(管理)をする職務で、いわば扇の要(かなめ)にあたる重要な部門といえます。企業は「人」、「物」、「金」という三つの要素から成り立つものであり、この部門はこれらを運用し、統率する立場であります。まず、「人」に対する労務管理、つまり求人募集から始まって、労働契約を結び、就業規則に基づき、労働時間や休日休暇、或いは賃金給与の問題、社会保険の手続き、更に従業員の健康管理など、働きやすい場をつくるための様々な気配りが必要な仕事です。「物」は一口にいって資産の管理です。資産には固定した資産として、会社の土地や建造物、或いはコンピュータを始め、車両、事務器、印刷機械類などと、流動する在庫商品があります。これらを有効的に運用し、管理することから、事務用品の調達、配給といった庶務的な仕事、更に郵便物の配送や荷造り発送に至るスタッフも包括しています。経理は財務管理と会計・出納を職務とし、「金」の運用とその成果を記録する部門です。企業は利潤を獲得することを目的として日夜活動しています。したがってこの活動の結果(成果)を株主や従業員に常に明らかにする必要があります。それを数字で記録・計算して月々の試算表(貸借対照表、損益計算書)を出す、或いは期末に決算を行なう――これは企業会計と一般によばれているものですが、ここに至るまでの経理事務(処理)を行なっています。要は販売から、仕入れ、経費など取引先を主体とする勘定科目に基づいて仕分分類し、振替伝票を起こして、コンピュータに入力するといった作業が中心で、あとは機械が算出してくれます。一方、日々の現金出納が発生しますから常に現金や小切手なども扱います。また年間の利益計画や月間の資金繰、或いは金融機関との折衝も経理部門が担当しますが、これは主に管理職の職務で最も重要なポストの一つでもあります。
  当社ではこれらの一般経理事務は高卒(商業科)の知識があれば充分処理出来る範囲で、決算にともなう税務会計など、高度な専門知識を必要とする部分は全て顧問税理士が行なっています。


〈III〉  どのような『人材』を求めているか

  当社は広い意味では知識産業の一端を担っています。
  一方、書籍業であると同時に商社的な要素が多分にあります。それだけにどの部門にあっても一人一人の働きは必ず成果に大きく反映します。完璧な知識の枠内で、一日中単調な仕事を繰り返す、というお役所仕事とは縁が遠いものです。単数であれ複数であれ、個人や部門の成果は結果として数字になって現われます。示された目標に一日でも早く到達する努力を、自己の潜在する能力の中から引き出すことができる人、つまり創造性の豊かな人、そして例え困難な仕事であっても立ち向っていくことのできる強い意志と意欲をもった人、更に職務に必要な知識をより取得するため、常に向上心のある人を求めています。
  給料の高低や体裁にとらわれ、職業意識の乏しい人が非常に多くなってきていることは、企業全体にも大きな責任があることは否めません。しかしもっと個性のある、そして修得した学業を十二分に生かせる職場を選ぶなら、当社ほど能力を発揮できる場はないと信じます。
私達はこういう信念のある人を全社をあげて歓迎したいと常々考えています。
 

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