
和洋古書善本特選目録第13号 和書の部(7)
月日の御本地 丹緑本
無刊記(寛永正保頃刊) 八図 1帙1冊 
縦27.5糎、横17.6糎。紺色表紙、外題なし。匡郭なし、毎半葉11行、毎行約20〜26字。版心題「月日」の下に丁数を付す。挿絵は半丁八図、全てに筆彩が施されている。角など一部に少破れあるが完全裏打補修済。刷の状態は極良好。第一丁落丁・少ヤケ・シミ入・やゝつかれ本
『月日の御本地』は、室町時代成立の御伽草子で、仏教の諸天を対象とした本地物と継子物が融合した作品。継子が男である点で公家の継子物と一線を画する。本書は「室町時代物語大成第九」所収の赤木文庫旧蔵本と同板の丹緑本と思われ、刊記はないが寛永正保頃の刊行とされる。整版本としては最も古く、寛文七年(1667)松会刊本の元となったもの。先立つ古活字版とは本文の異同がかなり多く、古活字版で意味の通りにくかった個所が読み易く改められている。