和洋古書善本特選目録第13号 和書の部(11)
大江山奇譚 酒呑童子絵巻
元和寛永頃写 伊吹山系 狩野派画カ 紙本極彩色二十五図 桐函入 三軸 7,350,000円

紙高34.6糎、長サ(上巻)12米24.0糎、(中巻)10米88.5糎、(下巻)11米80.5糎。
挿絵は上巻八図、中巻八図、下巻九図。表紙茶色草花等文様織布装、函書、題簽には「大江山奇譚上(中・下)」と記される。
鬼退治で馴染み深い「酒呑童子」を絵巻にしたもの。帝の命を受け、源頼光、渡辺綱らの六人の武士が、伊吹山におもむき神仏の力を借りながら酒呑童子ら鬼を退治する物語。
絵巻の保存状態は良く、紙面には古い巻物に現れる段紋とよばれる横皺があり、この絵巻が古くから存在したことをあらわしている。狩野派の画家の手によると思われる絵は細部まで繊細な筆遣いで描かれており、ユーモラスな鬼の描写など、画家が優れた描き手であったことを物語っている。書も優美で、我が国において数少ない桃山から江戸初期にかけての貴重な優れた絵巻である。
本文系統は、酒呑童子が伊吹山に住むという設定の伊吹山系に属する。
 

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