

和洋古書善本特選目録第13号 和書の部(25)
図像抄
近世中期頃写 紙本彩色 桐函入 一軸 2,310,000円
紙高30.1糎、長サ14米46.5糎。題簽「圖像鈔中」、巻末には「畫梵字漢字共任冩本者也誤多之■(与+欠)」と墨書されている。図像四十七図、曼荼羅十九図入。
巻首には、目次の様な形で、本巻に収載されている内の主要な二十五の諸尊法名を記す。以下、美しい図像(曼荼羅)と、諸尊についての解説を記す。弥勒菩薩については、「東山霊山寺四方浄土弥勒三尊」「清水寺塔北面弥勒像」「元興寺金堂弥勒像」等の図が、「三井寺慶耀阿闍梨集」等の引用文と共に記され、特に重点が置かれていることが知られる。また、「惠什記云」「以尺迦院本冩之」「私云」などの記述から、恵什撰『十巻抄』を基としながら、諸本を参照し、精選して一巻としたものと思われる。極少虫入があるが、全体に保存状態は極めて良好で、丁寧に描かれ、彩色が施された図像も大変美しい、貴重な史料。