

和洋古書善本特選目録第13号 和書の部(63)
古活字版 増補六臣註文選
梁 蕭統編 唐 李善等注 陳仁子校補 目録一巻・六十巻 寛永二年刊 古木函入
宝玲文庫等旧蔵 31冊 4,095,000円
縦29.5糎、横21.5糎。四周単辺、無界(目録のみ有界)、匡郭内縦約23.3糎、横約16.8糎。毎半葉10行、毎行22字。版心題「文選目録(巻一〜六十)」の下に丁数を付す。題簽はなく、丹表紙に「文選」の如く墨書されている。各冊第一丁に宝玲文庫・岡田真等五種の蔵印、墨朱青筆による傍点等の書入れがある。
本書の初印は、慶長十二年(1607)上杉家の重臣直江山城守兼続(1560〜1620)の依嘱に応じ、要法寺にて刊行されたことから「直江版文選」として知られている。当時盛んに行なわれた諸寺院の開版事業の中でも、円智日性(1554〜1614)を中心とした要法寺版は特に豊富な出版内容を示し、文選もその代表的なものの一つとして名高い。本書はこの「直江版文選」を寛永二年に活字にて翻刻したもの。巻第六十の巻末「慶長丁未沽洗上旬八
板行畢」の後に「寛永二年乙丑孟夏上旬日 板行畢」の刊記をもつ本書は、慶長版が有界であるのに対し、目録一冊を除き無界であることを特徴とする。九冊に白筆による本文修正跡・一冊見返し 切取跡書入・一冊天欄外部分及裏表紙切取跡補修済・表紙少擦レ・極少虫入・二冊シミ跡有