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和洋古書善本特選目録第13号 和書の部(78)
平家物語 
十二巻 一方系 元和九年刊 2帙12冊 997,500円

縦約27.1糎、横約18.6糎の大型本。毎半葉12行、毎行23〜25字。
各巻巻頭に目録を付し、本文は漢字片仮名交じり文、片仮名の振仮名を付す。焦茶色表紙に「平家物語 巻第一」の如き刷題簽が付されるのが認められる(擦レ疲レ損大)。内題・奥題は「平家物語巻第一」の如く、巻第十二の巻末に「此平家物語一方検校衆以数人之吟味改字證加點交句讀/元和七年孟夏下旬令開板畢或人日庶幾記其姓名云々故今準之而已/于時元和九初秋吉旦」の刊記がある。軍記ものの代表である『平家物語』の、ごく初期に属する製版である。
一丁落丁・墨筆による蔵印消跡有・一部シミ入・少虫入
『平家物語』には大きく読み本系と語り物系に分かれる多くの諸本が存在するが、流布本は語り本の一方流の系統を引き、元和七年(1621)版を初めとして以後多く刊行された。本書(元和九年版)はこの元和七年版を元にほぼ体裁を変えずに刊行したもので、後に続く数種類もの刊本の祖本となり、『平家物語』普及に大きな影響を果たした重要な本である。

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