国立歴史民俗博物館 蔵 貴重典籍叢書
〈歴史篇〉 第七巻〜第十一巻

続 日 本 紀 しょくにほんぎ

『日本書紀』に続く、文武天皇元年(六九七)から延暦十年(七九一)までの九代九十五年間におよぶ編年体の勅撰の史書『続日本紀』の写本は、金沢文庫本系統と卜部本系統二分されるが、本叢書の底本は有栖川家に旧蔵されていたもので、永正十二年(一五一五)に三条西実隆・公条父子が卜部家相伝本を書写して七冊本に編成した三条西家本より出た写本群の一つに属し、江戸時代初期の書写と推定される。ほぼ同年代の写本でもある東山御文庫本をはじめ、吉田兼右書写本(天理図書館所蔵)、谷森本(宮内庁書陵部所蔵)、猪熊本(猪熊家恩頼堂文庫所蔵)などの同系統本との比較検討を通じて、本文復原および同時期の禁裏を中心とする典籍の書写事情の探求に資する貴重な写本である。

F 続日本紀1 (第一〜第 十) 本体12,000円+税
G 続日本紀2 (第十一〜第二十一) 本体13,500円+税
H 続日本紀3 (第二十二〜第三十) 本体12,000円+税
I 続日本紀4 (第三十一〜第三十七) 本体12,000円+税
J 続日本紀5 (第三十八〜第四十・校勘記・解題) 本体10,000円+税

■菊判・クロス装・貼函入
全五冊・揃価格 本体59,500円+税  ISBN4-653-03802-3

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