天翔ける祈りの舞 チベット歌舞劇
アチェ・ラモ三話
三宅伸一郎・石山奈津子 訳 A5判上製・総296ページ 定価2,100円(本体2,000円) ISBN978-4-653-04003-3
17世紀に成立し、「チベット・オペラ」とも称される民間音楽劇「アチェ・ラモ」。仏教説話を題材に、チベット的要素を付加した興味深い物語の数々は、舞踊・演劇両方の魅力を備える。本書は、現存する8演目の読み本から、3作品『スーキ・ニマ』『成就者ペマ・オンバル』『ダーキニー・ドワ・サンモの伝記』を本邦初訳。残る5作品をダイジェスト版として紹介し、詳細な解説を付す。
●三宅 伸一郎(みやけ・しんいちろう)/1967年、岡山県生まれ。大谷大学卒業。大谷大学講師。専門はチベット学。特に文学とボン教に関心を持つ。主要論文:「シェーラプ・ギェンツェンの伝記『昔の教え』について」「19世紀のボン教僧ダワ・ギェンツェンの2つの伝記について」。
●石山 奈津子(いしやま・なつこ)/1968年、奈良県生まれ。関西外国語大学卒業。95年、中学校教諭の仕事を離れて旅に出る。チベットを中心にアジア各地を旅し、帰国後、翻訳に携る。現在は、公文式教室指導者。
〈編集者より〉 本書は、17世紀に成立し、チベットの民間音楽劇として伝わり「チベット・オペラ」として紹介される「アチェ・ラモ」(「アチェ」は姉、「ラモ」は女神という意で、舞い踊る女優の美しさが、女神のようであるということからこの名がついたと言われています。)の現在残存する主要な8作品(『スーギ・ニマ』『ペマ・オンバル』『ドワ・サンモ』『ナンサ・オーブム』『ギャサ・ペルサ』『ティメー・クンデン』『ノルサン法王』『トンユーとトンドゥプ』)のうち、『スーギ・ニマ』『ペマ・オンバル』『ドワ・サンモ』の3作品の翻訳と、残る5編のあらすじ紹介、「アチェ・ラモ」の演じられ方、現在までの歴史、作品の内容等についての詳細な解説を収録しています。 翻訳は読み易い文体に工夫してあり、また舞台の雰囲気が伝わるよう、それぞれの作品の舞台写真をふんだんに挿入しています。 日本人にも馴染みの深い仏教説話が下敷きとなった、スケールの大きいストーリー展開と、チベット的な異国情緒とが融合した魅力的な作品世界をどうぞお楽しみください。
★日本海新聞(2008/5/18)・高知新聞(2008/5/20)・京都新聞(2008/5/25)・長崎新聞(2008/6/1)で紹介されました |