日本語の起源と古代日本語

京都大学文学研究科編
A5判・並製・紙カバー装・帯付・280頁
本体3,300円+税

ISBN978-4-653-04224-2


2012年12月9日に開催された、京都大学文学研究科・文学部公開講演会「日本語の起源と古代日本語」に基づく。日本語は、系統関係の不明確な言語といわれている。しかし国語学、比較言語学の専門研究者は、文法構造や音韻の比較から、日本語を様々な言語や語族と関連づけようとしてきた。日本語は、日本人はどこから来たのか。そのルーツはどこにあるのか。本書はこれまでの起源論を整理し、新しい起源論の可能性を探ってゆく環境を整えることを目的とした、日本語の起源に関する最新の研究成果である。

<目次>
序  文(服部良久)
第1章 日本語起源論の整理(木田章義)
  はじめに
  1 日本語の起源論争
  2 朝鮮語と日本語
  3 アルタイ語
  4 音韻対応以外の要素
  5 モンゴル語と日本語
  6 タミル語と日本語
  7 その他の言語との比較:
     (1)南島語/(2)ツングース語/(3)チベット語/(4)アイヌ語
  8 統計学的研究
  9 類型学と遺伝学
  10 日本語の変化の速度
  コラム 印欧語族/上代特殊仮名遣/アルタイ語族
第2章 私の日本語系統論
    ――言語類型地理論から遺伝子系統地理論へ――(松本克己)
  はじめに
  1 類型地理論から探る言語の遠い親族関係
  2 人称代名詞から導かれた世界言語の系統分類
  3 言語の系統とその遺伝子的背景
  4 東アジア諸集団におけるY染色体遺伝子系統の分布
  5 太平洋沿岸系集団の環日本海域への到来時期
松本克己先生の「私の日本語系統論」に対するコメント(吉田和彦)
第3章 古代日本語動詞の歴史的動向から推測される先史日本語(釘貫 亨)
  はじめに
  1 動詞から動詞を作り、多くの要素から動詞を作る
  2 動詞から形容詞を作る
  3 動詞の形を変えずに形容詞を作る―動詞の形容詞的用法―
  4 古代語動詞増殖と音声の関係
  5 有坂法則とは何か
  6 古代日本語の歴史的変遷から推測される先史日本語
第4章 古代日本語のうつりかわり――読むことと書くこと――(大槻 信)
  はじめに
  1 読むこと
  2 訓読と訓点
  3 読むことと書くこと
  4 書くこと
  5 和文体の成立
  6 和漢混淆文
  7 おわりに

●編者・執筆者 
 序文:服部良久(京都大学大学院教授)
 第1章:木田章義(京都大学名誉教授)
 第2章:松本克己
 (金沢大学名誉教授・静岡県立大学名誉教授)
 第2章コメント:吉田和彦(京都大学大学院教授)
 第3章:釘貫亨(名古屋大学大学院教授)
 第4章:大槻信(京都大学大学院教授)

 

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