時雨物語絵巻の研究

絵詞研究会編
A5判・上製・紙カバー装・総442頁
本体10,000円+税

ISBN978-4-653-04229-7


時雨物語絵巻の最古本の影印、釈文・現代語訳、研究論文(四論文)、諸本対照表を収録。物語史・美術史研究に有益な一冊。

王朝物語の流れをくむ室町物語『時雨』の中でも、古態を色濃く残し、また珍しい表現技法で描かれた永正十年書写絵巻(現存最古本、個人蔵・京都国立博物館寄託)についての絵詞研究会の研究成果をまとめる。全紙の影印を行い、釈文・現代語訳、諸本対照表をつけ、研究論文(四論文)を収録する。また、主要図および注目部分のカラー口絵を付した。文学・美学の両視点から多角的に分析・研究した本書は、物語史・美術史研究に有益な一冊である。

【時雨物語あらすじ】
親を亡くした不遇な女君が、時雨の降る清水寺で頭の中将に見初められ、その屋敷に引き取られた。しかし中将の父左大臣の命じた結婚により二人は引き裂かれ、まじないをかけられた中将は女君を忘れてしまう。女君は中将を忘れられずにいたが、帝の深い寵愛を受けるようになる。その後まじないが解け、帝の寵愛を得ている女性が女君であることを知った中将は出家する。その後女君は後に東宮となる若宮、姫宮を出産し、立后する。

<目次>
影印
釈文・現代語訳
研究論文
 「時雨物語絵巻」の絵画(河田昌之)
 『しぐれ』諸本と永正十年絵巻(金光桂子)
 『しぐれ』と「しのびね型」物語
 ―永正十年絵巻『時雨もの語』を中心に―(安達敬子)
 『時雨物語』と清水寺(新間水緒)
諸本対照表

●著者(敬称略)  
 若杉準治:絵詞研究会代表 京都国立博物館名誉館員
 山本登朗:関西大学文学部教授
 安達敬子:京都府立大学文学部教授
 金光桂子:京都大学大学院文学研究科准教授
 河田昌之:大阪芸術大学芸術学部教授・和泉市久保惣記念美術館館長
 柴田芳成:大阪大学日本語日本文化教育センター准教授
 新間水緒:花園大学文学部特任教授
 橋本正俊:摂南大学外国語学部准教授
 本井牧子:筑波大学人文社会系准教授

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