王の舞の演劇学的研究

橋本裕之著
A5判・上製・クロス装・函入り・総560頁
本体9,000円+税

ISBN978-4-653-04316-4


『王の舞の民俗学的研究』(ひつじ書房、1997年刊行)から20年。長年にわたり著者が取り組んできた「王の 舞」に関する研究成果を集大成。中世前期に成立し今日でも日本各地に分布している王の舞を、本書で は主に芸能史と教育学的な観点から深く掘り下げる。王の舞という特定の民俗芸能を取り上げなが ら、民俗芸能研究を方法論的に深化させる意欲作。

*王の舞とは
平安末期から鎌倉期にかけて、主に京都や奈良の大社寺における祭礼で田楽や獅子舞などに先立って演じられた舞。 今日でも福井県若狭地方などに伝承されている。その名称から「王様が披露する高貴な舞踏」ととられがちだが、実際は「邪霊を払い道行くものを鎮めるための呪術性の強い芸能」とされる。

<目次>

はじめに

王の舞の芸能史
 祓う・浄める・鎮める――都市における王の舞の場所
 肖像の起源――王の舞と猿田彦
 面模ノ下ニテ鼻ヲシカムル事――声を伴う王の舞
 神を降ろす方法――続・声を伴う王の舞
 赤と青――「もどき」を伴う王の舞
 祭礼と道化――王の舞を演出する方法

王の舞の伝播論
 播磨の王の舞
 若王子神社のジョンマイジョ
 神々を繋ぐ者――日吉神社の七社立会神事における竜王の舞の位置
 王の舞から四方固めへ――金砂田楽異考
 氷見獅子源流考――起源としての王の舞
 氷見獅子源流考・補遺――起源としての行道獅子

王の舞の構築学
 王の舞の由緒
 弥美神社の神事芸能
 御膳石考――弥美神社の祭礼に関する集合的記憶の支点
 「民俗芸能」における言説と身体
 評価される身体、あるいは民俗宗教の臨界
 王の舞を見に行こう!

錦耕三の王の舞
 民俗芸能研究がたどりつきたかった場所――錦耕三の方法と思想
 錦耕三と私(話し手:小林一男、聞き手:橋本裕之)

索引

●著者   
橋本裕之(はしもと ひろゆき)
追手門学院大学地域文化創造学部教授

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