東アジア仏教の生活規則
梵 網 経
最古の形と発展の歴史

船山 徹著
菊判・上製・クロス装・紙カバー・総528頁
本体9,200円+税

ISBN978-4-653-04336-2


東アジア仏教徒の日々の生活規則『梵網経』。中国で偽作されたその「最古」の形を策定し、 明確な意図をもって書換えられた経典の歴史変遷に迫る。二十種をこえる経本の校勘から見え てくる偽作者の意図、そして経典の自律的発展史とは――西洋的仏教文献学の方法論に一石を 投じ、新たな校勘研究を模索する。未公開資料(日本奈良朝写本)の録文も収録。

<目次>
 はじめに
第1章 『梵網経』の概略
 第1節 仏教史の中の『梵網経』
  『梵網経』の登場/主な菩薩戒経典/日本への伝播/十重四十八軽戒
 第2節 偽経説と成立年代
  望月信亨の偉業/偽経説の根拠/成立年代
 第3節 主な注釈書
 第4節 本書の構成とねらい
第2章 『梵網経』下巻の本文――最古形と後代の書換え
第3章 『梵網経』最古形の現代語訳――後代の主な書換えとともに
第4章 『梵網経』下巻の素材と注解
第5章 京都国立博物館蔵 天平勝宝九歳写本の録文
第6章 『梵網経』の思想と修正の歴史――本書の新知見
 第1節 本経最古形の思想
  「梵網」とは何か/「仏性」/「捨身」の是非/菩薩となれる者たち/
  「大乗経律」の思想/出罪法/「食肉」「五辛」を避ける理由/菩薩の一年
 第2節 語彙と語法
  「若仏子」/「心地」/「孝」と「戒」/偽経は偽経を生む/『優婆塞五戒威儀経』
 第3節 『梵網経』の変遷
  最古形の問題――曖昧さと不統一/書換えの理由/本経諸本と注釈の関係
第7章 結論――『梵網経』校本の意義
 参考文献――『梵網経』の主な研究書と論文
 あとがき

●著者   
船山 徹(ふなやま とおる)
京都大学人文科学研究所教授。専門は仏教学。主な著書に『仏典はどう漢訳されたのか―スートラが経典になるとき』(岩波書店、2013)などがある。

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