物語がつくった驕れる平家
貴族日記にみる平家の実像

日記で読む日本史 12

曽我良成著
四六判・上製・紙カバー装・帯付・210頁
本体2,800円+税

ISBN978-4-653-04352-2


一時は権勢を誇りながら、驕り高ぶり、遂には滅びた一族「平家」。長らく受け入れられてきたこれらの平家像は多分に『平家物語』の影響によるものだった。『玉葉』『小右記』などの貴族日記を丹念に読み解き『平家物語』と比較することで、物語がつくりだした平家像を浮かびあがらせ、従来の解釈とは異なる彼らの実像に迫る!

<目次>
序章 史料としての平安貴族「日記」
 一 史料としての貴族「日記」
 二 貴族「日記」に書かれたこと――「天に代わって」お仕置き?
 三 物語の怖さ――より「頼長的」な頼長
第一章 「平家に非ざれば人に非ず」
 一 「人非人」と「人に非ず」
 二 「人非人」の用例と意味
第二章 禿童――貴族の情報戦略
 一 禿童の存在――「童」は子供か?
 二 京童――六二歳の京童
 三 情報の捏造――「渡世」の方法
第三章 殿下乗合事件――平重盛の名誉回復
 一 殿下乗合事件の概要
 二 物語と史実との間
第四章 兄弟による左右大将独占
 一 近衛の大将
 二 平重盛の右大将就任
 三 平宗盛の右大将就任
 四 人事権について
 五 藤原成親の恨み
第五章 安元白山事件
 一 物語の描く事件
 二 貴族「日記」に記録された事件
 三 「物語」と「日記」の違い
終章
参考文献
おわりに

●著者   ※所属は2017年刊行時のものです
曽我良成(そが よしなり)
名古屋学院大学国際文化学部教授。専門は日本古代中世史。
主著:『王朝国家政務の研究』吉川弘文館、2012 年。主要論文:「官務家成立の歴史的背景」(『史學雑誌』92-3、1983年)など。

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