文明と身体

牛村圭編
四六判・上製・紙カバー装・帯付・総296頁
本体3,600円+税

ISBN978-4-653-04397-3


古代ローマから、第二次世界大戦まで。身体を一つの切り口にして、古今東西の事例に対して考察を加え、近代日本の文明観を再検討する。

<目次>
Ⅰ 古をかえりみる
 第1章 暴露の愉悦と誤認の恐怖――「病草紙」における病者との距離
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・永井久美子
 第2章 古代ローマ文明における身体――葬送儀礼から看取できる身体観の変遷
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小堀馨子
Ⅱ 近代に向けて、あるいは対峙して
 第3章 機械論と蘭学者の身体観・・・・・・・・・・・・・・・・フレデリック・クレインス
 第4章 纏足の再把握――身体論としての視座を求めて
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・古田島洋介
 第5章 腹がでていてなにが悪い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・平松隆円
 第6章 文明、身体、そしてオリンピック
 ――大森兵蔵『オリンピック式 陸上運動競技法』の周辺・・・・・・・・・牛村圭
 第7章 清潔な身体――水にまつわる文化的一考察
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・福田眞人
Ⅲ 文学の視座から
 第8章 喜歌劇『ミカド』と日本人の身体・・・・・・・・・・・・・・・・・・・岩崎徹
 第9章 身体の苦しみから魂の救いへ――遠藤周作の『海と毒薬』と『悲しみの歌』 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・郭南燕
 第10章 身体のない他者・身体をもつ他者
 ――オーストラリア文学における日本人描写の変遷・・・・・・・・・・・加藤めぐみ

●編者
牛村圭(うしむら けい)
国際日本文化研究センター教授、総合研究大学院大学教授〔併任〕。比較文学、比較文化論、文明論。『「文明の裁き」をこえて―対日戦犯裁判読解の試み』(中公叢書)中央公論新社、二〇〇一年。『「勝者の裁き」に向きあって―東京裁判をよみなおす』(ちくま新書)筑摩書房、二〇〇四年。『「戦争責任」論の真実―戦後日本の知的怠慢を断ず』PHP研究所、二〇〇六年。

●執筆者 (執筆順)   

永井久美子(東京大学大学院総合文化研究科准教授。比較文学、比較文化論)
小堀馨子(帝京科学大学総合教育センター准教授。宗教史学、西洋古典学、古代ローマ史、比較文化・比較思想)
フレデリック・クレインス(国際日本文化研究センター准教授。日欧交流史、科学史)
古田島洋介(明星大学人文学部教授。日中比較文学、漢文訓読論)
平松隆円(東亜大学芸術学部准教授。化粧心理学、化粧文化論)
福田眞人(名古屋外国語大学大学院国際コミュニケーション研究科長・教授。比較文化、医学史)
岩崎徹(横浜市立大学国際総合科学部准教授。英米・英語圏文学)
郭南燕(日本語文学者。日本近代文学、多言語多文化交流)
加藤めぐみ(明星大学人文学部教授。英米・英語圏文学, オーストラリア地域研究)

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