|
|
高山寺経蔵典籍文書目録 全5巻 ≪2026年3月刊行開始!≫ 【呈内容見本】 洛西栂尾高山寺は、明恵上人芳躅の地として中世以来の名刹である。その経蔵には、仏教学・国語学・国文学・国史学・美術史学など広汎な分野に亘り、累世の重要文献が多数収蔵される。その調査研究を半世紀以上にわたり推進してきた高山寺典籍文書綜合調査団の成果の精髄たる、一万二千点に上る典籍文書の総目録がいま蘇える。 【各巻】
<高山寺経蔵典籍文書目録 《復刻版》・《増補修訂版》の特長> 栂尾高山寺には一万二千点に及ぶ典籍文書類が伝来する。昭和四十三年に結成された高山寺典籍文書綜合調査団の手で、昭和五十六年までに『高山寺経蔵典籍文書目録』(第一〜第四、東京大学出版会刊)と、平成十九年に同(完結篇、汲古書院刊)が刊行され、本目録に基づき史料の過半が重要文化財に指定されている。文書・記録・経巻・聖教等にわたる寺院史料の目録としては最も完成度の高い内容の本目録は、後発の寺院調査における目録編集に参照されてきたが、残念ながら近年絶版となっていた。ここで全四冊の目録が臨川書店から復刻され、さらに完結篇の増補修訂版も刊行の運びとなり、仏教学・日本史学・日本文学・国語学・美術史など幅広い分野に大きな恩恵がもたらされることになった。本目録が果たす重要な役割として、第一に、寺院史料の目録には、架番号・史料名・成立時代・形態・紙数・法量・訓点を始め、如何なる項目を列記すべきか具体的に示される。第二に、「完結篇」(増補修訂版)に見られる様に、目録の内容補正や研究論文、調査から目録編集に至る調査作業の段取りが惜しげも無く語られる。このように史料目録の作成、調査作業の実現、この両者にわたる詳細な情報が復刻版には盛り込まれており、今後の寺院史料の調査と研究に不可欠の一書となろう。 日本古写経の調査を進めている者にとって当該一切経の概要を記した目録は必須の書物である。聖教・典籍・古文書・古記録などでは、より一層優れた目録が重要となってくる。現物を手に取って見られない一般研究者の拠り所はまさにその書誌情報にあると言って過言ではない。
明恵上人が再興された京都栂尾山高山寺は、膨大な聖教によって、多くの高僧を育てた。また、その聖教悉皆調査にあたった研究者たちをも教育した。分野・学派を超えた研究者集団によって作成され、この度めでたく復刊される『高山寺経蔵典籍文書目録』第一〜第四の完全復刻版ならびに完結篇の増補修訂版全五巻は、「高山寺大学」が生み出した研究成果である。通常の目録に記載される項目も詳細で、宋版は書名に「宋版」と記し、(端書)(文中識語)(奥書)のごとく区別し識語の全文を記した上、識語への加点も再現されている。料紙・軸・裏書・紙背文書・破損状態・内容に関する注記・訓点等の項目も存する。「夢記アリ」のごとき、内容に関する注記、「本文右傍ニ墨書假名ニテ字音ヲ注シ、下ニ反切ヲ割書ス、朱書清濁點竝ニ書入アリ」のような訓点書き入れ情報も記述される。訓点項目は、朱墨を区別し、仮名・ヲコト点・声点等と、それらの加点年を明記する。加点識語が無い場合も、加点時を推定して記している。ヲコト点は、西墓点・仁都波迦点・喜多院点などの点種を区別する。本目録を、「研究成果」と呼ぶ所以である。 |