説話の形成と周縁
古代篇
倉本一宏・小峯和明・古橋信孝編
四六判･上製・紙カバー装・帯付・総296頁
本体3,200円＋税
ISBN978-4-653-04511-3
風土記・万葉集から、日本霊異記・今昔物語集まで――
物語・和歌・美術・宗教との関わりのなかで、説話はいかに生み出され定着したのか。
＜目次＞
序 章 （古橋信孝）
第一章 『丹後国風土記』逸文と天女説話 （三舟隆之）
第二章 『出雲国風土記』に描かれた説話と古墳 （東 真江）
第三章 「みやび」の伝播伝承――『万葉集』巻一六・三八〇七 （石川久美子）
第四章 絵画と説話――古代において仏教説話はいかに語られたのか （多田伊織）
第五章 平安初期仏教界と五台山文殊信仰――『日本霊異記』上巻第五縁五台山記事が語るもの （曾根正人）
第六章 光仁王統と早良親王の「生首還俗」 （保立道久）
第七章 真言僧深覚僧正の霊験譚とその記録 （上野勝之）
第八章 院政期の宿曜道と宿曜秘法伝承 （山下克明）
コラム 平安京の「上わたり」「下わたり」 （中町美香子）
第九章 日中における「破鏡」説話の源流を探る――今昔物語集一〇ノ一九話を中心に （白 雲飛）
第十章 大和物語と史料 （古橋信孝）
●編者
（五十音順）
倉本一宏（国際日本文化研究センター教授。日本古代史）
小峯和明（立教大学名誉教授、中国人民大学高端専家。日本中世文学）
古橋信孝（武蔵大学名誉教授。日本古代文学）
●その他執筆者
（五十音順）
東 真江（大磯町役場。考古学）
石川久美子（目白大学・大東文化大学非常勤講師、武蔵大学総合研究所研究員。日本古代文学）
上野勝之（奈良大学非常勤講師。日本古代・中世文化史）
曾根正人（就実大学人文科学部教授。日本古代仏教史）
多田伊織（皇學館大學・鈴鹿医療科学大学・富山県立大学非常勤講師。日中文化交流史、医学史）
中町美香子（花園大学文学部准教授。日本古代史）
白 雲飛（大阪府立大学人間社会システム科学研究科客員研究員、研究分担者、共同研究員。中国哲学・思想、日本中世文学、和漢比較文学）
保立道久（東京大学史料編纂所元所長、名誉教授。日本中世史）
三舟隆之（東京医療保健大学医療保健学部教授。日本古代史・文化史）
山下克明（大東文化大学東洋研究所兼任研究員。日本古代史）
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