ビジュアル文化シリーズ
背景:「北斎漫画」より雀踊り図

マンガとミュージアムが出会うとき

 

 

マンガとミュージアムが出会うとき
表智之・金澤韻・村田麻里子 共著 ■四六判上製・256頁 税込2,860円(本体2,600円+税) 発売中 ISBN 978-4-653-04017-0



マンガ・アニメの殿堂が熱い!


麻生内閣の国立メディア芸術総合センター設立構想にみられるように、マンガとその周辺文化が博物館・美術館で紹介される機会が増えている。本書は、ミュージアム空間にマンガを取り入れることで明らかになる、メディアとしてのマンガの性質や、ミュージアムの新たな可能性について、マンガ学・美術・博物館学の視点から考察する。また、巻末コラムでは現場で展示に携わる人々が、マンガ展示の多彩な魅力を紹介する。

【 目次 】
第1章 マンガはなぜミュージアムを必要としたか (表 智之)
 
   はじめに:「京都国際マンガミュージアム」開設の経緯と精神
   保存―流れ行くマンガ、増殖するコレクション
   研究―表現としてのマンガ、産業としてのマンガ
   展示―読むことと展示することのあいだ


第2章 マンガと美術館 (金澤 韻)

   はじめに:マンガと美術と美術館とミュージアム
   収集保存
   展示
   美術館におけるマンガとアート

第3章 ミュージアムにマンガがやって来た! (村田麻里子)

   はじめに:マンガ×ミュージアムの相性は
   ミュージアム空間とマンガ
   ミュージアム文化とマンガ
   ミュージアム行政とマンガ
   ミュージアム来館者とマンガ
   さいごに:マンガ×ミュージアムはどこへ


巻末コラム一覧 〜ミュージアムの現場から〜 ◆

「マンガ展示」の特性 (手塚治虫記念館プロデューサー・鈴木美香氏)

子どもの本の総合的資料センターでマンガを所蔵すること (大阪国際児童文学館主任専門員・土居安子氏)

アニメ文化の展示場として (杉並アニメーションミュージアム館長・鈴木伸一氏)

地域とともにあるまんが館 (横山隆一記念まんが館学芸員・奥田奈々美氏)


●表 智之(おもて・ともゆき)/京都国際マンガミュージアム研究員
●金澤 韻(かなざわ・こだま)/川崎市市民ミュージアム学芸員
●村田麻里子(むらた・まりこ)/関西大学社会学部准教授

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