牧田諦亮著作集 全8巻

≪2016年11月全巻完結!≫ 【呈内容見本】

『牧田諦亮著作集』編集委員会 編

菊判上製・函入・各巻平均440ページ
全巻揃 88,000円+税(分売可)
 ISBN978-4-653-04200-6(セット)

中国仏教史の泰斗、牧田諦亮の研究の全貌を明らかにする

 世界における疑経研究の開拓者として不動の地位を築いた牧田諦亮博士。中国仏教研究における錚々たる碩学の轍を進みながら行われた精力的な研究は、国内はもとより、広く海外までその足跡が及んでいる。
 本著作集は、代表作として著名な『疑経研究』(第一巻)をはじめとする過半の著述を収録し、中国仏教史研究から浄土教研究、朝鮮史研究など広範かつ膨大な功績をまとめあげ、その偉業によって知られる博士の全貌を明らかにする。

【各巻内容】
第1巻 疑経研究   11,000円+税
第2巻 中国仏教史研究1  
10,000円+税
第3巻 中国仏教史研究2
  9,000円+税
第4巻 五代宗教史研究・中国近世仏教史研究
 13,000円+税
第5巻 策彦入明記の研究
 14,000円+税
第6巻 浄土教研究・徹定上人研究  
10,000円+税
第7巻 宋代仏教から現代仏教
  11,000円+税
第8巻 雑篇(補遺篇)・総索引  10,000円+税

<編集委員> (50音順)
大内 文雄  龍谷大学特任教授、大谷大学名誉教授
落合 俊典  国際仏教学大学院大学日本古写経研究所教授
衣川 賢次  花園大学文学部教養課程教授
齊藤 隆信  佛教大学文学部仏教学科教授
高田 時雄  京都大学人文科学研究所名誉教授
直海 玄哲  浄土真宗本願寺派光徳寺住職、龍谷大学非常勤講師
船山 徹    京都大学人文科学研究所教授
宮井 里佳  埼玉工業大学仏教学研究室教授
本井 牧子  筑波大学人文社会系准教授
<編集協力>
加藤 一寧  花園大学非常勤講師、妙心寺塔頭金剛院住職

 

<牧田諦亮先生の略歴>
明治45年、滋賀県に生まれる。昭和11年、大谷大学文学部東洋史学科卒業、昭和14年、京都大学文学部東洋史選科修了。上海東亜同文書院大学助手、京都大学助教授、同人文科学研究所教授。岐阜教育大学教授を歴任。浄土宗勧学。京都大学人文科学研究所名誉所員。文学博士。滋賀県野洲町念仏寺前住職。智香寺学園(埼玉工業大学)元常任理事、同元学園長。平成二十三年逝去。享年九十九歳。

 

【牧田諦亮著作集 刊行にあたって】         落合俊典

 近代における中国仏教の研究は湯用彤(1893~1964)の『漢魏両晋南北朝仏教史』(1938)にはじまり、塚本善隆(1898~1980)、牧田諦亮(1912~2011)、鎌田茂雄(1927~2001)と錚々たる碩学が功績を残している。
 塚本善隆博士は、それまで仏教教団内部の資料によって記述されてきた旧来の仏教史を、正史や金石資料はもとより日本に残存する豊富な写本を駆使して余人の追随を許さない学問的世界を開拓された。
 その側で、そして共に歩んで来られたのが牧田諦亮博士である。塚本先生の轍を進みながら、仏教写本の調査を精力的に行い、その足跡は国内はもとより広く海外にまで及んでいる。パリではペリオ本を調査し、ロンドンではスタイン本を調べている。やがて敦煌写本に数多く見られる疑経に着目され、京都大学人文科学研究所の報告書として『疑経研究』(1976年)を上梓され、世界における疑経研究の開拓者として不動の地位を築かれた。博士の研究は疑経にとどまらず中国仏教史研究から浄土教研究、そして古典籍蒐集で著名な知恩院第七五代養鸕徹定の伝歴などを明らかにされた。
 青蓮院所蔵の写本を用いて研究された『六朝古逸観世音応験記の研究』では百済国滅亡の時期が確定し朝鮮史研究に貢献されている。また日本の七寺一切経から発見された古逸経典の研究に当たっては、精力的に陣頭指揮を執り叢書の刊行に導いている。
 本著作集には牧田諦亮博士の著述の過半を収録しているが、実は博士はこのほかに『弘明集研究』(京大人文研)や『宋高僧伝』(国訳一切経)等の膨大な訳注にも携わってる。それらは本著作集には収めなかったが、研究活動の幅の広さが窺い知られる。
 最後に、牧田先生の研究内容が把握できる著作集の刊行は、多くの研究者から希求されていたことであり編集委員一同誠に歓喜に堪えないところである。この企画を実現に導いた臨川書店の勇断を嘉とし、広く江湖に知れ渡ることを切望するばかりである。

 

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