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南太平洋の伝統医療とむきあう
マラリア対策の現場から

フィールドワーク選書 20

白川千尋著
四六判・並製・紙カバー装・帯付・220頁
税込2,200円(本体2,000円+税)

ISBN978-4-653-04250-1【2015年6月刊】


人々の病気観と治療法の選び方を探る

南太平洋に浮かぶ80の島々から成るヴァヌアツ共和国。イギリス・フランス両国による共同統治の過去を持ち、近代医療が浸透しているその国で、今なお伝統医療が活発に利用されているのはなぜなのか?国際協力の一環として行った蚊帳の配布をきっかけに、現地の人々の病に対するまなざしと医療利用のあり方を探る。

<目次>
はじめに
第一章  ヴァヌアツへ
(1 晴天の霹靂/2 ポートヴィラ到着/3 ユニークな国/4 語学トレーニング/5 ビスラマ語)
第二章  マラリア対策に携わる
(1 マラリア対策課/2 隊員活動/3 単純作業/4 悩みと救い/5 友人づくり)
第三章  フィールドワークことはじめ
(1 プロジェクトの問題/2 病名語彙調査/3 災因調査/4 病気になる/5 伝統医療の参与観察)
第四章  村に移り住む
(1 次の機会/2 事前準備/3 イタクマ村へ/4 説明会/5 ブブの家/6 家庭訪問)
第五章  伝統医療の位置づけ
(1 カヴァ/2 情報収集の場/3 伝統医療でしか治せない病気/ 4 仮説と検証/5 近代医療の位置づけ/6 治療師の特徴/7 理解の見直し)
第六章  村で暮らす
(1 命の水/2 村と街の深いつながり/3 淡泊な食事/4 日曜日の楽しみ/5 新生活への適応/ 6 プラントハンターとしての私?)
第七章  世界のなかの伝統医療
(1 秘密の知識/2 デング熱の治療法/3 情報源探し/4 新聞記事の読まれ方/5 薬草調査と選挙/ 6 PHCをめぐる動向/7 治療師の知識/8 タータ)
おわりに

●著者   ※所属は2015年刊行時のものです
白川千尋(しらかわ ちひろ)
大阪大学大学院人間科学研究科准教授。専門は文化人類学。呪術と科学の関係、国際協力と文化人類学の関係などをテーマに研究を行う一方、国際医療協力の実践的活動にも関わる。本シリーズ編者。

 

「フィールドワーク選書」全巻紹介ページ

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e-mail: kyoto@rinsen.com